大宮踊
毎年お盆の時期に踊られる、蒜山地方に古くから伝わる盆踊り。蒜山各地の神社やお寺、辻堂などを日替わりで回って踊られます。中でも一番にぎやかになる福田神社では、夜には花火大会も。種類は“あおい”、“しっし”、“まねき”の三つ。ゆったりとしたリズムで輪になって踊ります。輪の中心に灯される大灯篭には“シリゲ”と呼ばれる切り絵細工が吊るされ、踊りの雰囲気を演出します。
POSTED on 2024/10/08
古くから伝わるといっても、いつ頃から始められたものなのか、神武天皇東遷のみぎりとか、カッパにまつわる伝説や、元禄の頃大山興行途次の大阪役者が創案したとか諸説があるが、踊りの起源についてはいずれも確かなものでない。しかし、その音頭の歌詞が何のことやら意味不明の文句があったり、踊りのテンポが非常にゆるく、むしろ舞に近い手の込んだ踊り方であることなどから、よほど古くから踊り伝えられたものだろうといわれている。
「なつかしやウワハン、大宮様ウワハンヨー」と、甲高いよく通る声が音頭取りの口をついて流れ、桐胴の締め太鼓がドロンとなります。頭上には、シデや“シリゲ”で飾った灯篭が吊られ、周囲を薄明るく照らし、踊りの雰囲気をかもし出す。踊りは「アオイ」「シッシ」「マネキ」と3通りあるが、「マネキ」の中の「テンコ」と称する変装踊りが圧巻である。普通は浴衣がけの平常姿で、別に衣装などに制限はないが、テンコは編み笠を烏帽子のようにかぶり、ドテラを着て手ぎねを持った者を先頭に、着ゴザを背負って念仏鐘をたたく者、キュウリを手にした者、ビクを腰にドジョウすくい姿の者、臨月腹に女装してすり鉢を手にした者、すりこ木を持った男装の者などが、音頭取りの音頭に合わせて、身振り手振り面白く踊る。
8月15日の福田神社(大宮様)で行われるものが最も盛大で、例年同日に「ひるぜん花火大会」が開催。この花火大会では尺玉が夜空に舞い上がります。
基本情報
開催日程 | 7月下旬~8月下旬 |
---|---|
電話番号 | 0867-66-2511(真庭市蒜山振興局) 0867-66-3220(蒜山観光協会) |